マーケットインの発想

私が中小企業であるクライアントのウェブマーケティング戦略の立案を担当する際は、

大抵の場合、「マーケットインの発想」で戦略を組み立てます。

 

理由は1つです。
「少ない集客コストで質の高いユーザーとコミュニケーションが取れる」からです。 

 

中小企業が「マーケットインの発想」でウェブマーケティングに取り組めば、
検索エンジンという膨大なトラフィックの中から、検索キーワードというフィルターを通し、

自社の製品やサービスを必要とするユーザーだけに少ないコストでアプローチすることが

できます。

 

これとは反対に、「プロダクトアウトの発想(製品開発における戦略は

当てはまりませんが)」でウェブマーケティングに取り組んでいる代表的な例が、

ファーストリテイリングが展開する「ユニクロ」です。

 

「ユニクロ」と言えばブランド認知度が高いだけでなく、
"世代を選ばずに安くて質の良い普段着を提供するアパレルブランド"という
ブランド認識が多くの消費者における共通認識のレベルにまで進んでいます。


そのため、店舗販売だけでなく、オンラインショッピングにおいてもユニクロは
成功を収めています。

我々は「ユニクロ」というブランドに期待感があるから、ウェブサイトに訪問し、
品質に対する「安心感」があるからこそ、実際の商品を見ることなく購入できるのです。

 

しかし、ユニクロがここまでのブランド形成に至るまでには、
莫大なコミュニケーションコストと時間が掛かっているはずで、
経営資産の少ない中小企業が同様の戦略を試みるのは非現実的です。


特にウェブマーケティングにおける初期段階でマーケットインの発想は
目に見える成果をもたらします。
ただし、長期的にずっとマーケットインの発想だけでよいのかというと、
それも限界があります。
他社との差別化や顧客の醸成といった段階ではやはり「ブランド個性」が

求められるからです。

 

自社のウェブマーケティングにおける段階や市場の成熟度を見極めて、
上手く「マーケットインの発想」を戦略に取り入れてみてください。

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Yoichi Ito
プロフィール
株式会社コーヨー シニアコンサルタント 伊藤陽一
Webマーケティング支援サービスを行う株式会社コーヨーのウェブコンサルタント。
「実益が伴うWebマーケティングの実践」をコンセプトに様々な業界のWebコンサルティング業務に携わる。
最近ではWebマーケティング支援に加え、インターネット広報PRの支援にも力を注いでいる。
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