モバイルマーケティングを考える

今日、携帯でしかインターネットをしないというユーザーは1,000万人を超えると言われております。また、「通信料金の定額化」「通信速度の向上」「(携帯の)検索エンジン利用者増」など環境面の充実も図られ、モバイルマーケティングに取り組む企業が増えてきました。

 

しかし、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)など一定のフレームワーク上で制作されたコンテンツをモバイル用に書き換えただけの、いわゆるPCのコピーサイトのようなものが溢れているのが現状です。

 

モバイルというチャネルに網を張れるだけでも何もしないよりはましだと思いますが、そこに対してある程度の広告費を投下することを検討されるのであれば、少し立ち止まって考えた方がよいでしょう。

 

特に「ユーザー」「利用シーン」「費用対効果」については十分に考えましょう。

 

モバイルのヘビーユーザーは10代や主婦層と言われていますが、統計上のモバイルユーザーとはメールしか使わないユーザーも含みますので注意が必要です。
本当に自社がターゲットとするユーザーが使ってくれるかどうかをよく検討する必要があるでしょう。

 

また同時に考えたいのが利用シーンです。
決まった場所で一々アクセスしなければならないPCと異なり、携帯は手軽にインターネットにアクセスできます。移動中、休憩時、就寝前といった時間帯にアクセスが伸びる傾向にあります。また、テレビを見ながらなど、いわゆる「ながら視聴」が多いのもモバイルの特徴です。

 

最後は費用対効果。前に教育施設運営を行っている会社で働いている友人が、「モバイルサイト経由からの資料請求数は圧倒的にPCサイトを上回っているものの、実際の出願率はPCの方が圧倒的に勝っている」という話をしていました。

また、クレジット業界でも「カード申込までの費用対効果を図るとPCよりもモバイルの方がよいものの、モバイルからのカード申込者はPCからの申込者に比べて審査で落ちる確率が高い」という話を聞きます。


急速に伸びるモバイルマーケティング市場ですが、PCにおけるウェブマーケティングとは異なる部分はたくさんあります。その点を踏まえて取り組んでみてください。

 

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ウェブコンサルタントの使い方

私もウェブコンサルタントを名乗る一人ですが、
そもそも「ウェブコンサルタント」と言われても
具体的にどのような職業かお分かりになる方は
ほとんどいらっしゃらないでしょう。

 

ネットマーケティングのトレンドを熟知しているひと?
ウェブ関連技術に詳しいひと?
アクセスログ解析でレポートを作るひと?
SEOエンジニア?
バカ売れECサイトのカリスマ店主?

 

人によって見方は様々だと思いますが、
私自身は自分なりの解答を持って仕事に臨んでいます。


プロフェッショナルの流儀でゲストが語る「私にとってプロフェッショナルとは・・・」の真似ではないですが、私の中では「ウェブコンサルタントとは、社会的意義のあるプロジェクトをクライアント、ユーザー、スタッフのそれぞれに利益をもたらしながら遂行することができるひと」という捉え方をしています。

 

お客さまにもそのようにご理解いただけたらと願っています。

 

医療業界にセカンドオピニオンという存在があるように、ウェブコンサルタントの使い方もサイト構築やSEOなどの顕在化した作業の枠に捉われることなく、もっと自由にご活用いただければと日々思っています。


私が経験したこれまでの業務例を下記に挙げておきますのでご参照ください。
お客さまのビジネスプラン構築における一助となれば幸いです。

 

・経営課題の相談及びネットを活用した課題解決プランの提案

・ウェブを活用した新規事業プランの構築

・企業CIツールの監修

・制作業者選定コンペにおける提案要求書作成

・広告、PR計画の立案

・コンテンツライターのアサイン

・リスティング広告の現状分析、改善提案

・プレスリリース原稿の作成、配信代行

・撮影ディレクション

・ウェブ担当者へのコーチング

・ウェブサイト運営コストの削減計画立案など

 

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ウェブサイトの位置付けを明確にする|中小企業のためのWeb戦略会議(企画編)

「(自社が)やりたいこと」「狙いたいターゲット」が定まったら、
ウェブサイトの位置付けを決めます。

 

ウェブサイトの位置付けを決める際は、

電通の登録商標にもなっている「AISAS理論」を活用するとスムーズに考えられます。

 

「Attention」(注意)
「Interest」(興味)
「Search」(検索)
「Action」(購買)
「Share」(情報共有)

 

上記がウェブマーケティングにおけるユーザーの消費購買プロセス「AISAS」のフローです。

 

 

一時期TVCMでよく見かけた「続きはウェブで」は、マス広告で「Attention」「Interest」の段階までのプロセスを実行させ、「Search」へ誘導するというものですが、マス広告を実施することが難しい中小企業では、「Attention」「Interest」の段階もネットで果たさなければならない場合が多いです。

 

「ウチは大手じゃないから」とネット広告に消極的な方がいらっしゃいますが、
ネット広告はYahoo!のトップページに出すような高額なバナー広告がすべてではありません。目的に応じたものを探せば安くて有効なものはいくらでもあります。中小企業のお客様にもこの辺は積極的に取り組んでもらいたいところです。

 

「Search」のプロセスにおいては、検索エンジンから専用サイトへ誘導することが最も重要なミッションですが、予めネット上に関連する情報を広く流通させておくことで「広告の信用性を高める」ことも大きなミッションの1つと言えるでしょう。

 

Eコマースサイトであればそのまま「Action」のプロセスを実行させる要素を盛り込んでおかなければなりませんし、店頭への誘導が目的であれば「詳細な商品情報」や「キャンペーン・クーポン情報」など店頭購買への後押しとなる要素が必要です。

 

そして、「最後のShare」は情報過多の今日では非常に重要です。
いわゆる「口コミを広める」という要素、取り組みです。
このあたりは様々な方法があります。代表的なものを挙げると下記のような方法があります。

 

・オフィシャルブログを立ち上げ、ユーザーとの距離を縮める。
・ミクシィなど既にユーザーが集まっているSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)内に公式コミュニティを持つ。
・ネットPRを実施する。
・アルファブロガー(影響力のあるブロガー)に記事を書いてもらう。
・ブロガーネットワークを利用して記事を書いてもらう。
・アフィリエイトプログラムに参加する。

 

ウェブサイトの位置付けを決めることは簡単ではないですが、

安易に制作業者任せにするようなことは絶対に止めてください。

そこから失敗への第一歩は始まります。

 

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Yoichi Ito
プロフィール
株式会社コーヨー シニアコンサルタント 伊藤陽一
Webマーケティング支援サービスを行う株式会社コーヨーのウェブコンサルタント。
「実益が伴うWebマーケティングの実践」をコンセプトに様々な業界のWebコンサルティング業務に携わる。
最近ではWebマーケティング支援に加え、インターネット広報PRの支援にも力を注いでいる。
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